EuP指令(EuP Directive)
EuP指令(Energy using Products)は、EUが展開する製品の環境法規制のひとつで、エネルギー使用製品について環境適合設計(DFE)やCEマーク貼付などの要求事項があります。
EuP指令は、もともとあった環境設計指令(EEE)とエネルギー効率化指令(EER)が統合されてできた新しい製品規制です。対象製品は、基本的には全てのエネルギー使用製品(=EuP)ですが、製品群ごとに、エネルギー使用の改善効果が大きいなどの理由などから優先順位がつけられます。優先順位が高いものから、実施措置といわれる要求事項によって、順次規制が始まります。
具体的には、
1.LCA(ライフサイクルアセスメント)を行って環境適合設計(DFE)に配慮すること
2.CEマークの貼付などが義務付けられること
LCA(ライフサイクルアセスメント)とは、工業製品が出来上がるまでに使用した資源やエネルギー、リサイクルや廃棄量などを計算して環境負荷がどのくらいかを算出する手法です。別の言い方をすると製造・使用・廃棄までのすべての工程での環境負荷評価方法といえます。「省エネ製品」が、使用段階だけでのエネルギーの消費量のみを問題にしているのに対して、LCAでは、製品を製造するときのエネルギーも算出し、比較するというのが特徴となります。つまり、LCAは、使用段階だけの環境負荷評価ではなく、製品が生まれる前の原材料を作るところから廃棄(リサイクル)するところまでの、全ライフサイクルでの環境負荷を評価することが特徴となります。
環境適合設計(DFE)とは、エコデザインとも呼ばれ環境に配慮した製品設計をさします。
エコデザインは、環境に配慮した製品だけでなく、サービスを含め、製品の使用時の消費エネルギーを低減させた設計と、製品の製造過程で使うエネルギーなども含めて、環境負荷を下げることを目標とした設計のことをさします。つまり、エネルギーだけを焦点に絞って製品設計をするわけではなく、その廃棄物をいかに再利用できるか、といったところも考慮しなくてはなりません。使用後の廃棄物の最小化、製品寿命の長寿化なども考慮し、さらには、リサイクルの面から、いかに簡単に分解することができるか、も設計項目です。
CEマークについては、現在EU市場で対象製品については「CEマーク」を貼付することになっていますが、EuP指令によって、CEマークの対象製品、対象範囲が拡大されることになります。


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