高齢化が進むシンガポールにおけるスマートな介護

スマートなヘルスケア

「スマート介護@ホームセンターは、独立した視点から、業界のテクノロジーのためのセキュリティ、規格、相互運用性要求事項を開発するためのプラットフォームとなることを目指しています。」

 Foo Soo Guan

Vice President, Digital Service, TÜV SÜD

シンガポールは、世界で最も早く高齢化が進む国の一つです。高齢者の数は、2030年までに3倍の90万人になると予想されています。シンガポール首相のリー・シェンロン氏は、今年初め、2050年の傾向予測では、移民をもってしても、人口ピラミッドが逆転することを示している、と発表しました。

高齢者人口は、出生率の低さと相まって、高齢者支援率が低下することを示しており、ひいては医療従事者への負担が増大することにつながります。公衆衛生と地域のケアのニーズを満たすためには、今後3年間に約9,000人以上が必要になると推定されています。

確実に高齢化をより良いものにするには?

シンガポール保健省(MOH)は、長期的な健康ニーズを持続的に満たすために、3つのアプローチをとっています。高齢化は問題の一部分である一方で、慢性疾患発症率も上昇するということです。医療の需要が高まるだけでなく、必要な治療と診察の複雑さも増しています。

アプローチの1つ目は、医療を超えて健康に移行することです。 よく言われることですが、予防は常に治療に勝ります。健康の促進は、シンガポール人の健康と福祉を管理し育成するための先制措置、つまり優先事項となります。2つ 目は、病院を越えて地域社会に移行することです。医療の提供を変え、医療サービスを病院から地域社会や家庭に移行することです。最後に、適切で費用対効果の高いケアを確保するために、質を上回る価値に移行することです。 

ロボティクスやオートメーションが業界やビジネスを進歩させるための必需品となっているデジタル世界では、スマートヘルスケアは、明らかに選ぶべき手段です。しかし、特に人とのふれあいがサービスの必要な部分である医療において、スマートな技術が雇用をおびやかすという懸念が継続して存在します。とは言え私たちは、異なる視点から物事を見ることができます。スマートな技術は、医療従事者、介護者、患者の作業・動作を容易にします。

人的リソースが逼迫しているときにも、スマートな技術により、医師や医療従事者は、医療を通じて患者をケアし、アドバイスし、診察するという重要な役割に集中することができます。一方でテクノロジーにより、医師や医療従事者は、退屈ではあるが重要な管理およびデータ関連業務から解放されるでしょう。患者にもメリットがあり、より多くの治療や診察の選択肢から自主的に方針を決定することができます。また、快適な自宅で、愛する人たちとより多くの時間を過ごすことができます 。

エンター:スマート介護@ホームセンター

テュフズードはつい先日、2017年10月に、スマート介護@ホームセンターを立ち上げました。医療業界におけるテュフズードのパートナーは、今日のスマート介護ソリューションの背後にあるアイデアが非常に抽象的で共通点がない、とフィードバックしてきました。このような革新的な技術をどんどん採用していくには、標準化と安全性の確認が必要です。 

スマート介護@ホームセンターが、強固で適用しやすく、柔軟性がある、目に見えやすい運用システムを提供するための答えでした。 このセンターでは、テュフズードとそのパートナーがスマート介護@ホーム・ソリューションの安全性、セキュリティ、信頼性、相互運用性をテストするための活動的なプラットフォームを提供します。 

 

センターには様々な人がどのように高齢者とコミュニケーションをとるのかというシナリオを示す仮想の家庭環境とコントロールルームがあります。シミュレートされた家庭環境には、高齢者がさまざまな状況で相談を受けて、積極的な健康管理に対して適切な技術を活用する方法を示す、リビングルームと寝室のシナリオがあります。リビングルームには、高齢者が「独立して生活し、慢性疾患をに対処するという特徴があり、寝室には、高齢者が「術後回復と慢性疾患管理を受ける」という特徴があります。コントロールルームは、必要に応じて高齢者のニーズを追跡し対応することに従事するすべての関係者に、患者のステータスの概要を提供します。 

 

このようにして、パートナー、そして将来的に患者も、ロボットなどのスマートヘルスケア技術がどのように遠隔から理学療法サービスを提供したり、医師の指示や処方を伝えたりすることができるか、をより深く理解することができます。他のスマートヘルスケアソリューションでは、無線センサーと連携して動作するモバイルデバイスやノートパソコンを活用して、家族や病院、在宅ケアチームに情報やデータを送信することができます。

テュフズードの中期目標は、目的にかなったスマートな介護ソリューションを実現するために、健康管理事業者、システム運用者、技術プロバイダーのための安全性、セキュリティ、信頼性、相互運用性の基準を定義する規格やガイドラインを構築することです。これには、データの統合と交換、データのプライバシーとセキュリティ、容易に通信するためのインターフェイスプロトコル、およびハードウェアと認可の要求事項が含まれます。テュフズードは現在、高齢者介護に注力していますが、これを超えて幅広いヘルスケアのエコシステムに拡大することを目指しています。

ヘルスケアの新しい波

現代はエキサイティングな時代であり、シンガポールでは、医療や介護の負担を軽減するために多くの組織が関心を示しています。これをすべて私たちだけで達成することは不可能なので、カマニオ・ケア・アンド・ゲビティーからNTUCヘルスまで、民間企業と公的機関の両方とパートナーシップを続けています。

スマート介護について詳細な情報をお求めの場合は、是非私たちにご連絡いただき、専門家に相談して、より良い医療の未来のためにどのようにコラボできるかお問い合わせください。


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