スマートネーション

「シンガポールは“スマートネーション”の実現を推進しています。鍵となるのは、物、データ、プロセス、そして人々をつなぐ全体論的アプローチを追究し実装していくこと。安全性と安全保障、そして持続可能性は、スマートネーションにとって最優先事項でなければなりません。」

 Dirk Schlesinger博士

Chief Digital Officer, TÜV SÜD

スマートネーション:未来空想ではありません

日々、わくわくするイノベーションが生まれています。

2015年にドイツで始動した「インダストリー4.0(Industrie 4.0)」は、スマートモジュールおよびロボット工学の採用により、工場における生産ラインの自動化を実現し、製造に適応性を生む政策です。日本では「ソサエティ5.0(Society 5.0)」がスタート。デジタル化をビジネスのみならず、個人や地域社会にも広げる「超スマート社会」の実現を、国を挙げて取り組んでいきます。また、シンガポールでは、世界で初めて自動運転タクシーの試験運用が開始され、限られた国土での交通渋滞の解消を目指します。2017年の初め、インドでの高額紙幣廃止後、その余波として「フィンテック」が注目を集めました。同様に、中国では電子決済市場が急成長し、すでに世界市場の約半分を占めています。

渋滞問題から人口の高齢化、サステナビリティまで、私たちは都市が抱える問題の解決をスマートテクノロジーに頼っているのです。

シンガポールの未来像:スマートネーションのスマートソリューション

「スマートネーション」とはどんな国なのでしょう。「スマートネーション シンガポール」は、政府主導のイニシアティブで、テクノロジーの力で国民の生活を豊かにする国を「スマートネーション」と定義しています。技術発展は進化だけを目的としたものではありません。人と環境に焦点を当てたイノベーションが、生活のすべての側面―持続可能な資源、インフラ、通信―において重要な改善をもたらしています。

例えば、2020年に実用化を目指している「5Gモバイルサービス」は、超高速通信、低遅延、多様な事例への対応、自律車両やロボティックアームの実用化などを実現します。公立病院では、ウェアラブルデバイスを着用した医師が患者をモニタリングし、医療サービスを提供する「テレヘルスシステム」を試験的に導入。それにより、通院の距離や時間の拘束から解放されます。また、スマートデバイスとアプリケーションは、高齢者の安全な暮らしや自立を支援するために住宅でも試験的に導入されています。また、シンガポールは安全なデータセンターのハブ国となるべく、重要なデータやプレミアムデジタルコンテンツを所有し、「デジタルハーバー」としての位置付けを目指しています。これら未来へつながるイノベーションのおかげで、シンガポールは2016年、世界スマートシティリストの上位にランクインしました。

これからの課題

もちろん課題の克服なくしてイノベーションは生まれません。デジタル技術が国家の基幹になると、個人、企業、政府は安全保障の脅威にさらされます。

システムの接続が増えるにつれ、効率的な運用だけではなく、高いレベルの堅牢性(ロバストネス)と回復力(レジリエンス)が重要になってきます。私たちがスマートデバイスを使う上で、デバイス機能の安全性と相互運用性が欠かせません。

接続性は企業を潜在的なサイバー脅威にさらし、新たな脆弱性を生み出します。そのような状況の中、対サイバー攻撃として「ハニーネット」を使用することがあります。「ハニーネットは、攻撃を誘引するためのおとりネットワークであり、危険とみなされるアクセス方法や攻撃方法を詳細に分析することができます。」こう語るのはテュフズードのリードテクノロジスト、Armin Pfoh博士です。

2015年、テュフズードはドイツの小さな町の浄水場にハニーネットを設置しました。すると、そのおとりネットワークには8カ月間に6万を超えるアクセスがあったのです。小さな企業でもこれほどの攻撃を受けてしまうということです。

企業がデータ盗難の危険にさらされているだけでなく、社会や地域社会全体が破壊されるリスクも高まっているのです。2017年5月、WannaCryと呼ばれるマルウェアが広く拡散しました。それは端末上のファイルを暗号化し、ユーザーが身代金の要求に応えないとファイルを破棄するというものでした。攻撃の対象は150カ国以上に上り、医療、電気通信、教育業界が被害を受けました。

これにより、テクノロジーへの依存がはらむリスクにスポットライトが当たりました。一方で、企業はデータ分析を通してビジネスを発展させ、消費者に利益をもたらし、長期的なビジネスと顧客関係を見据えた信頼関係を構築する機会を与えられたのです。

シンガポールがスマートネーションを実現するためには、公私データの両方において信頼できるデータ市場を構築する必要があり、それにより企業が継続的な経済的改善を目指し、革新を生み、競い合っていく必要があります。

良いパートナーを選ぶこと 

「デジタルトランスフォーメーションにより、チャンスと課題の範囲は広がっており、それにより企業は、サイバー攻撃の脅威やループホールの影響をより受けやすい状態になっています。しかしその一方で、ビジネス展開や組織に革命をもたらしつつ、産業界発展の次のフェーズに備えているのです。」こう話すのはテュフズード 在シンガポール デジタルサービス・センター・オブ・エクセレンスのディレクターAndreas Hauser博士です。

今後もシンガポールがスマートネーションのビジョンを実現していくためには、専門的な技術や知識、そして市民に高品質で安全なテクノロジーを提供するセキュリティチェックの手段を持つ民間企業や組織と、引き続き協力していかなければなりません。コラボレーションが鍵となるのです。

テュフズード チーフデジタルオフィサー Dr. Dirk Schlesinger博士はこう言います。「シンガポールはスマートネーションのビジョンを実現できるところまで来ました。 鍵となるのは、物、データ、プロセス、そして人々を結びつける総合的アプローチを追求し、実装することです。 安全性、安全保障、持続可能性は、スマートネーションの最優先事項でなければなりません。」 

それがシンガポールにデジタルサービス・センター・オブ・エクセレンス(CoE)を設立した理由です。CoEは20人を超える専門家を擁し、シンガポールがスマートネーションを実現するために業界パートナーと協力し、技術革新、テクノロジーの統合、サイバーセキュリティーの導入などを進めています。今後3年間で、専門家を50人まで増やす予定です。また、第二のCoEが今年、ドイツのミュンヘンに開設されました。

「デジタルCoEで進行中のパイロットプロジェクトでは、運用に基づいたアプローチを採用しており、それにより専門家と共同で革新を生み出しています。革新的でニーズに合ったサービスを提供することで専門家たちをサポートし、安全性、安全保障、および信頼性を確保します。」と、Hauser博士は語ります。「私たちは、ビジネスと産業のデジタルトランスフォーメーションを目指しているのです。」

スマートネーションは、私たちが考えるよりも近いところにあるかもしれません。そして、それを現実させるイノベーターたちにとって、チャンスは豊富にあります。この革新的なビジネス領域に参入をお考えの皆様に、CoEの利用をご提案いたします。大規模なビジネス展開と安全な製品化を実現するために、新しいテクノロジーをCoEでテスト、検証してください。

テュフズードが様々な業界で培ってきた専門知識により、消費者の信頼を得るために必要とされる安全保障と信頼性を提供することをお約束します。

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